セルロースもグリセリンもニトロ化してしまったし、菌の発酵はまだ終わっていないのでしばらくは強化の為のレベル上げと、魔法を学ぶことにした。ついでに粗製ガソリンを作ってエチレン精製も並行して行おうと思う。
まずはレベル上げ。これは歩いていると食い詰めゴブリンやハウンドドッグ、森に入ればたまにヘビに出くわしたり、イノシシと遭遇したりするので討伐したり撃退したり夕飯になってもらった。稀に狩りに出ていたらしいコボルトの残りに遭遇したが、言葉が通じなくて威嚇してきたのでそのまま射殺してしまった。あの赤いゴブリンは特別だったのか?
森では罠の効果と赤いゴブリンに出会ったことが影響しているのか、あまり遭遇しない。遭遇しても徒党を組んでいないゴブリンは、俺の姿を見るなり逃げ出すので見逃している。
そうして討伐した証を常時依頼で出ている欄から受け、金を貰うのだ。ちなみに銅貨一枚10円ほどの価値で、100枚で銀貨1枚になる。その上に金貨、ミスリル貨、アダマン貨と続くらしいが、俺はまだ金貨までしか取り扱ったことが無い激光脫毛價錢。
そうしてソロ討伐を続けてたらいつの間にかEランクになっていた。レイラ曰くここかららしい。
そうしている間決してソロだけをやっていたわけじゃない。もう1名募集をかけてペアで討伐や狩りに出かけたりもした。
シャーロットもその一人だが、彼女はまだFランクの純魔導士で、組んでくれる相手を探していたらしい。
丁度良かったので色々聞いてみた。
「シャーロットさん、実は家の近くの木を伐採しようと思うんですけど、根っこが邪魔で魔法でどうにかならないかなって思っているんですよ。どう思います?」
「そうね、エルフには木を操る魔法があるらしいけど、エルフ語だし秘伝と言う事で出回ってないのよMedilase脫毛。だから伐採した後土魔法で地中深くに飲み込ませたほうがいいと思うわ」
「ありがとうございます。教えてくれたお礼に夕飯おごりますよ」
「なら、遠慮なくいただくわ。それとシャーロットでいいわよ」
「分かりました。シャーロット」
で、翌日。
「こんにちは、シャーロット。もしよかったら一緒にレベル上げも兼ねて討伐でもどうですか?」
「こんにちは、ユキト。そうね、とどめをキチンと分けてくれるなら考えてあげるわ。貴方は火力が高すぎるもの」
「分かりました。鹿撃ち用散弾バックショットでは無く、鳥撃ち用散弾バードショットで牽制します。そうそう、木を試しに1本伐採してみたんですが、結構上手く行ったんですよ。伐採したのは裂け目を入れて乾燥させた後薪にでもします。ところで、次の質問いいですか?」
「勉強熱心ね。いいわよ」
「俺が使っている武器に転移魔法陣を刻もうと思うんです。ほら、この袋の中に撃った後納まる奴です。俺の考えは底か横に魔法陣を刻もうと思うんですけど、どうやって魔力を通せばいいのかまで考え付かなかったんです。何か良い案は無いでしょうかDermes Medilase?」
「転移・・・・・・そういえば貴方転移者だったわね。着眼点は面白いと思うわ。それならちょっと武器を見せてもらってもいいかしら?」
「はい、弾ですね。どうぞ」
「ふむ、これの構造って大雑把でいいから説明してくれる?」
「中に激しく燃え上がる粒が入っていて、底の点火薬を叩いて発火するんですよ。それで金属のつぶてを押し出します」
「燃やすのね。それなら魔術ギルドで売っている魔力回復用の散薬があるからあれを粒に混ぜるといいかもしれないわね。あれってポーションと比べると、水を用意しないと飲みにくいしとても苦いわ。おかげさまでとても安くて修羅場前の研究者か苦学生が買っていくんだけど、飲まないし反応させるならあれがいいわね」
「そんなものがあったんですか。ありがとうございます。後で作るときに混ぜてみます」